2020年2月29日土曜日

NEW タイプ 水難救助用プロセーフブーツ

ようやく新しいモデルの水難救助用ブーツが入荷しました。

都市型の洪水や河川での救助活動時にスキューバーダイビング用のシューズで対応している組織もありますが、ダイビング用シューズでは靴底が柔らかく岩場、硬い地面を歩いたり、走ったりするには不向きです。また突起物や岩等から足を守るには不安要素が多く、その様な状況で長い時間の活動には救助者の負担が大きくなります。人は陸上の生物ですので、水中、水上での活動はで冷えると、血行が滞り、筋肉に必要なエネルギーを十分に運べなくなったり、神経の伝達に必要なミネラルのバランスが崩れたりします。その結果、筋肉がうまく動かなくなり陸上、水中関わらず、それが起これば自身の安全も確保出来なくなります。
毎年、日本のどこかの地域で水害が発生しています。組織が動かなくとも自身の安全を最優先に考えて下さい。戻らねば悲しむ家族がいます。



プロセーフブーツはEN 20345:2011認証された優れたブーツです。
従来のタイプ、セフティブーツと同じ靴底で滑りにくい靴底は安定感があります。柔軟性と耐油性、帯電防止性も備えられています、毎年の起こる豪雨、浸水害において最適なブーツです。

ダイビングシューズ含め、ウォーターシューズの多くは着脱に時間が掛かります。革新的なダイヤル式での解放、締め付けはグローブを取り付けていても容易に迅速に着脱が行えストレスがありません。特に緊急性な事案においては非常に重要です。締め付け時はボタンを押し込み回します、緩める際にはボタンを上にあげるだけで簡単に解放されます。紐の引っ掛かりを最小限にするために考慮されています。

ブーツの寿命を長くするために抗菌加工されています。また、つま先保護、踏み抜き防止(貫通防止)、ポリウレタン樹脂強化アウターヒール、ブーツの前面と側面に沿った二重の保護材は、ブーツに穴を開けたり擦ったりすることによる衝撃や鋭利な物体から足を守ります。

耐久性や足の保護のために快適性を犠牲にしている訳でなく、軽量で柔軟性があり、内側はメッシュ生地でブーツの通気性、及び快適さを高めるために成形され、人間工学に基づいて設計されています。
ブーツの内側には排水しやすいようにメッシュ生地が備えられています。

ウェットスーツ、ドライスーツどちらでも対応出来ます。従来のセフティブーツはハイカットタイプの為にウェットスーツ着用時には裾をブーツの上から覆うには負担があります。ウェットスーツ着用が多い方にはこのNEWモデル(PROセーフブーツ)がお勧めです。


2020年2月19日水曜日

熊本県 ロープレスキュー講習

先日、熊本県 某市 において講習依頼を受けロープレスキュー講習を行いました。
今回の驚きは8名の受講者の平均年齢が22.3歳。
高校、専門学校、大学を卒業して間もなく、またこれから大型車両の免許など取得に必要な費用がいる中で決して安くない3日間の(海外の講習に比べると安いですが)講習に参加してくれました。




出来り限り資機材の販売には協力させて頂いていますが、今後は若い方たちがもっと受講しやすい様に講習についても協力していきたいと感じました。
ご遠慮なくお問い合わせ下さい。

※受講者のお父さんと同じ年齢だったみたいです。この時がいつか来るとは思っていましたが、ちょっと何かショックでした。

2020年2月13日木曜日

ラフトボート操船講習

ラフトボートの操船講習を開講します。

気象庁では今後も大雨は増加傾向にあると発表しています。
大雨の被害は広範囲にわたり、それが毎年日本各地で発生しています。

多くの救助分野がある中で水辺での訓練時間を設けることが難しい状況です。
レスキュー3の講習に参加して頂いた方には1時間ほどの時間を作りボート操船を行っていますが、どうしても力が入りすぎてしまう傾向にあります。
ボート操船の技術を高めて頂く為に今年より1日の時間で操船技術を高める講習を開催します。

ラフティングボート操船講習(救助者向け)
1日の時間で川の構造(水理現象)の理解とボート操船とラフトボートを使用した救助技術に時間を費やします。貸し切りスタイルで開催します。2名~5名のグループで申込をお願いします。

ラフティングボートは水難救助、ラフティングツアー、レースラフティング、自然体験活動等に使われます。空気注入型船外機ボートでは船外機に重量があり搬送が困難なケースがあります。ラフトボートはサイズに寄りますが国内で使用されている多くはコンパクトに畳め、重量が40㎏~60㎏で2人から搬送が可能なため幅広く水辺で使用されています。また船外機ボートの使用にはある程度の水深が無ければ使用出来ずパドルでのボート操船を必要とします。

●浸水や洪水災害
近年、大雨による浸水や洪水災害は日本の各地で発生しています。非常に激しい雨、猛烈に雨が過去と比べ発生回数が増えている傾向にあり、大雨の頻度は引き続き増加する可能性が非常に高いと発表されています。

●リスク
水辺での救助活動は危険度が高い。体の自由と体温が奪われ、水中では呼吸が出来ない、感染のリスクもあります。ボート操船は水上での活動でリスクを軽減し救助の幅を広げます。

●操船技術
どの様な船にもクセがあり、真っ直ぐに進まず左右どちらかに曲がります。ラフトボートも同じですが手漕ぎ及び片側で舵を取るために流れが無くても真っ直ぐ進める事は簡単ではありません。流れのある水域(川等)では操船はより困難になります。漕ぎ手のクルーが状況により漕がすことが出来ず舵取り1人で操船技術があればより幅が広がります。
流れのある水域では人の力だけでは対応出来ません。水理現象を利用出来ず、多くの方は力任せになり短時間で体力を消耗させてしまいます。川の構造を学び水理現象を理解します。ボート操船はパドル操作(パドリング)とその水理現象を上手く利用する必要があります。

 


講習概要
■講習会場:奈良県五條市 吉野川
■集合場所:奈良県五條市立二見文化体育センター(水量・天候により変更する事があります)
■講習時間:9:00~17:00
■受講料金:1日 30,000円~ 受講者数により変わります。2名~5名まで1グループ貸切りスタイル
2名参加 30,000円(1名あたり15,000円)
3名参加 36,000円(1名あたり12,000円)
4名参加 40,000円(1名あたり10,000円)
5名参加 42,000円(1名あたり 8,400円)
(傷害保険、施設使用料含む。レンタル品別)
■講習日程
講習日程は参加希望日(第一希望日、第二希望日)の連絡をお願いします。日程調整後に申込を頂きます。講習開催は下記の日程になります。
4月15日~ 7月15日までの平日
9月 1日~10月31日までの平日
※夏休み、土日祝日はラフティングツアー、バーベキュー等楽しまれている方がいらっしゃいますので配慮しています。
※他地域での出張講習は上記日程に限りません。お問い合わせ下さい。

■受講資格:満18歳以上の方、心身ともに健康な方。
■講習対象:救助関係者、ラフティングガイド、自然体験活動リーダー等教育関係者
■講習についての問合せ先
ポシビリティ合同会社 
担当:財田拓弥(サイタタクヤ)
メール:mail@possibility-r.com
携帯電話090-6202-4689 
FAX 072-943-0219

■講習申込み:ホームページまたはFAX、メールで必要事項を記入し申込みをお願いします 。
 講習概要・申込用紙

■キャンセル料について
講習会をキャンセルする場合、講習会開催日(初日)より起算して以下の日数からキャンセル料が発生します。
講習開始日の前日より起算してキャンセル料・取消手数料
7日前~2日前まで 講習代金の30%
前日 講習代金の40%
当日 講習代金の50%
無連絡不参加及び開始後の連絡講習代金の100%
※増水、悪天候等で開催出来ない場合には、全額返却いたします。

■講習スケジュール(救助関係者向け)
 9:00 川の構造、各ボートの特徴
11:00 昼食、移動、着替え
12:00 ボート取扱いの注意、基本パドリング、川の横断
15:30 テザーシステム
17:30 着替え、解散

■持ち物
筆記用具
昼食・飲み物
水着
ウェットスーツ
ライフジャケット
ヘルメット
グローブ(濡れても良いもの)
シューズ(かかとがしっかり固定出来、濡れても良い物)
ウェットソックス(時期・水温により)
※低価格なウォーターシューズは講習中にも破損する可能性が有ります。
※スローバックをお持ちの方はお願いします。
※日焼け防止、怪我防止に速乾性のTシャツを持参することをお勧めします。

■レンタル品
有料になりますがレンタル品を用意しています。
数に限りがありますのでレンタル希望の方は事前(講習日前まで)に連絡をお願いします。
 ヘルメット    500円 
 ライフジャケット  500円
 ウェットスーツ(ロングジョンタイプ)  1,000円

■体調を整えてお越しください
普段使用しない筋肉を使用します。講習後に筋肉痛は、ほぼ確実に残ります。

■出張講習
講習会場(机上講習・実技講習)の手配が可能であれば当社よりインストラクターが伺います。

●出張講習の流れ(準備して頂くこと)
1、いくつかの希望日の連絡頂き日程調整を行います。
2、講習会場の確認として講習会場の所在地、写真をメールにて送信して頂き確認させて頂きます。
3、机上講習会場は教室、机、椅子、ホワイトボード(黒板)、電源(コンセント)があれば結構です。
4、講習資器材については準備させて頂きます。
5、インストラクター及び資器材を宿泊先から現場への送迎をお願いすることがあります。
※プロジェクターは出来れば準備をお願いしたいですが不可の場合はこちらで準備します。
※教室などの準備が困難な場合においてもご相談下さい。
※インストラクター宿泊交通費その他諸経費も負担して頂く事があります。
※参加者数は6名以上の参加、複数日に分けて等の対応もさせて頂きます。お問い合わせ下さい。


■講習会場 地図


■インストラクター経歴
レスキュー3、ITRAインストラクター、1級2級小型船舶・水上バイクの教員資格を取得し活動しています。ラフティングは約20年のラフティングガイド経験があり海外では川のグレードを表す6段階で、ラフティングツアーが行える最大グレード5のガイド経験と国内では群馬県、岐阜県及び日本一の激流と言われる徳島県と高知県の県境の大歩危小歩危の吉野川でも千回以上のガイド経験があります。
販売価格 30,000円(内税)
購入数
申込者数(1日)




2020年2月3日月曜日

救命浮環(ライフブイ)

数年前より船舶免許教員としても活動していますが、船舶に法定備品と定められているライフブイ(救命浮環)ですが、状況によっては今は以前よりもあまり必要が無いのではと思っています。

と言うより、リバーレスキュー講習の中でロープを投げる項目があり、投げ慣れていない方は岸から10m程離れた要救助者に、的確に投げるのも簡単では無い。スローバックに比べて大きな救命浮環を的確に投げるのはより困難で、しかも安定しない船上から投げれば、さらに難しいことになる。的確に投げて救助するための物ではありませんが、落水者としては船から離されない様にすぐさま船に引き寄せて欲しいと思うのでは。

船舶においては2年前よりライフジャケット着用が義務(状況により免除されることもあります)になり落水した際には浮力は確保される。それであれば、引き寄せるために、潮流で流されない様にするには、私たちが川で使用するスローバックの方が迅速に、より的確に投げることが出来ると思われる。

船上で活動されている方、下記商品をご検討してみて下さい。

販売価格 5,600円(内税)
購入数